乾燥肌や敏感肌に優しい美白化粧品の選び方
今までの美白ケアの定説では、乾燥肌や敏感肌では美白化粧品を使っても美白ケアの効果が表れにくく、まず、乾燥肌や敏感肌を改善するスキンケアを優先した方が良いということでした。
特に、敏感肌の影響で肌の赤らみやピリピリ感などある場合は、保湿ケアに利用する化粧品でさえ、配合成分が低刺激で保存料や合成界面活性剤などの化合物が配合されていない化粧品を慎重に選ばなければなりませんでした。
しかし、最近の美白化粧品は、乾燥肌や敏感肌のケアをしながら美白効果を出す成分配合で作られ、化粧品メーカーでも敏感肌・乾燥肌専門のブランドが設立されるなど、業界としては敏感肌や乾燥肌の方も客層として取り入れようとする動きがあります。
また、某大手メーカー製の美白化粧品による白斑の問題が発覚してからは、各メーカーで『お肌に優しい』という安全性の部分を強調することが増えたと感じます。
そして『数多くある肌に優しい美白化粧品』の中から、自分の肌と相性の良い美白化粧品を選ぶのですが、肌質や年齢によるターンオーバーサイクルの違いなどは、人それぞれにありますが、乾燥肌や敏感肌の人に共通する1番の弱点が、お肌の保湿力不足という部分なので、この弱点をフォローしながら美白効果を出す美白化粧品を選びます。
また、美白化粧品の作用と効果は大きく２つに分けられますが、すでにお肌に表面化してるシミやくすみを肌細胞内から漂白する『対策型美白化粧品』そして、メラニン色素の生成を抑える効果などに優れていて、将来の肌トラブルを未然に防ぐ『予防型美白化粧品』があります。
どちらかと言えば、お肌の保湿力を高めることなどに重点を置いているのは『予防型美白化粧品』に多く、これらの美白化粧品の中でも、肌細胞内で保湿を高める効果に優れた成分のセラミドが配合されていたり、乾燥肌や敏感肌の影響で低下している、本来のお肌のバリア機能が回復するまで、バリア機能と同じようにお肌を内外から守る作用がある美白化粧品などがあります。
また、薬など薬品は、化学的に作られた成分に比べて、天然の植物成分などから抽出され作られてる漢方薬の方が、身体に対して表れる副作用が少ないように、人間の肌に浸透させることで効果を出す化粧品の成分も同じことが言えます
そのため、美白効果を出す成分も、できれば植物成分から抽出された物が良く、たとえば、厚生労働省に美白成分として認可されたビタミンCやアルブチンは、メラニン色素の生成を抑制する美白効果と同時に、お肌の酸化（老化）に対する抗酸化作用や乾燥肌や敏感肌で常態化している、お肌の炎症を沈静させる作用もあります。
お肌に優しい美白化粧品を選ばれる場合、このように、乾燥肌や敏感肌のお肌に対して表れる作用を確認されるのと同時に、美白効果を出すために配合されてる成分なども確認されてみてください。
美白化粧品の品質維持だけが目的の成分に注意する
また、美白化粧品に限らず大半の化粧品の中には、お肌に良い効果を出すことが目的の成分とは別に、長期間、化粧品の品質を維持することだけが目的の成分が配合されています。
たとえば、代表的な物では、合成の香料や着色料、化粧品開封後に酸素と接することでの成分劣化を防ぐ防腐剤（パラベン）、化粧品成分中にある水分と油分をなじませる合成界面活性剤やアルコール、そして、ツルツル感を出して肌触りを良い感触にするポリマーなどがあります。
しかし、これらの成分は、化粧品を生産する効率を高めたり、化粧品をしっかり長期間使えるようにするためには必要なのですが、乾燥肌や敏感肌の人の肌質によっては、刺激やアレルギー反応などが表れることもあるので、できれば避けて欲しいと成分とも言えます。
また、普段からお肌が揺らぎやすいという方は、トライアルセットを肌に試すタイミングを少し意識されてみてください。
このように、乾燥肌や敏感肌であっても、これらの点に注意しながら美白化粧品を選ぶことで、美白ケアと同時に乾燥肌や敏感肌を改善するスキンケアとしての効果にも期待できます。
しかし、乾燥肌や敏感肌の状態と一言で言っても、実際は、人が持っているお肌の状態は、人それぞれで、手軽なトライアルセット（お試し品）などを利用して、本当に自分のお肌と相性が良いかを最終的に自分で確認する必要があります。
本当に良い化粧品とは、テレビや美容雑誌、有名な美容ブロガーさんなど他人がオススメしている化粧品や非常に高価な化粧品ではなく、使う本人が効果に満足できる化粧品だけだと思います。
