乾燥肌や敏感肌での美白ケアポイント
乾燥肌や敏感肌では美白ケアを行なっても、なかなか効果が表れにくいと言われています。
そのように言われる1番の理由は、乾燥肌という名前にもあるように、お肌の保湿力低下していることで、また、お肌が乾燥していると、朝のメイクが夕方頃くになると粉を吹いたり、お肌にカユミを感じるなど色々な現象が肌に表れるためなのですが、これは、お肌が常に軽い炎症を起こしているからです。
また、乾燥肌がさらに深刻になった敏感肌の場合は、髪の毛などがお肌に触れただけでもピリピリしたり、身体的な疲れや精神的ストレスの蓄積、そして、生理や妊娠・出産などホルモンの分泌バランスが変化するタイミング、また、これらのことが原因で慢性便秘になり、さらに肌が荒れやすくなると、今まで問題なく使えたスキンケア化粧水でも、急にお肌にしみてピリピリするようになることがあります。
そして、お肌に常に軽い炎症があるということは、肌に表面にシミやくすみなどが表れやすい肌コンディションになることと同時に、肌表面が荒れていることにより、実年齢以上に老けて見られてしまうことがあります。
このように、乾燥肌や敏感肌は色々マイナス要因があるので、美白化粧品でケアをしても、あんまりお肌に効果が表れなくて美白ケアよりも乾燥肌を改善するスキンケアを優先させた方が良いと言われる人もいます。
しかし、乾燥肌や敏感肌がどのような状態か正しく把握して、お肌の弱点となっている部分をフォローすることができれば、乾燥肌や敏感肌であっても美白化粧品のケアで効果を出しながら、肌質を改善することができます。
こちらでは、乾燥肌や敏感肌になっているお肌の状態と、それに対して、効果的な美白ケアを行なうためのポイントなどを紹介しています。
乾燥肌や敏感肌の肌状態とバリア機能
まず、乾燥肌や敏感肌に共通しているのが、お肌の保湿力が弱いということです。
お肌の保湿力が弱くて乾燥している状態では、外見上でお肌がガサガサしているように見えるだけでなく、ハリやツヤも失われています。
また、お肌が乾燥してハリやツヤが失われてしまうと、それだけ、お肌全体がたるみやすくなってしまい、小じわやたるみ毛穴、そして、ほうれい線なども表れやすくなってしまい、エイジングケアという部分でもデメリットになります。
そして、このような状態になっているのは、お肌の水分保有量が少ないことによって、お肌のバリア機能が低下しているためです。
肌のバリア機能とは、お肌に含まれる水分と皮脂がバランス良く分泌されることによって、お肌を内外から守る働きをします。
お肌を内側から守る働きは、肌細胞内にはセラミドと呼ばれる水分を蓄えて肌コンディションを整える成分などありますが、バリア機能は肌内で蓄えている水分を蒸散させないようにして封じ込める働きがあります。
また、敏感肌や乾燥肌の人が美白化粧品でケアを行なっても、美白効果が表れない理由の中の1つに、美白化粧品を使っても配合された美白成分が、その効果を発揮するより前に肌内から蒸散してしまうという点があります。
そして、バリア機能がお肌を外側から守る働きは、紫外線内に含まれているお肌に有害な光線、花粉やアスファルトの粉塵、ハウスダスト、エアコンから出る乾燥した冷暖房の空気などの外部刺激からお肌を守ります。
敏感肌の人がお肌へのチョットした刺激などによって、お肌がピリピリしたり赤くなるのは、バリア機能の低下することで、外部刺激から充分お肌が守れていないことが原因です。
さらに、バリア機能が低下していることで、紫外線に含まれる有害光線からお肌を守れないことが、シミやくすみの素になるメラニン色素や、それを生成するメラノサイトなど必要以上にお肌の中に作らせてしまいます。
そして、お肌の保湿力が弱くバリア機能が低下していることが原因で、乾燥肌や敏感肌での様々な悪循環が表れてしまいますが、それ以外にもお肌に表面化している古い肌細胞から新しい肌細胞に再生させるお肌のターンオーバーも乱れてしまい、美白ケアやエイジングケアの効果を下げてしまいます。
このように、乾燥肌や敏感肌に表れる色々なデメリットがあったら、美白化粧品などを利用する美白ケアのハードルが高いように思われます。
しかし、逆を言えば、主な原因はお肌の保湿が足りずにバリア機能が低下しているという1点だけです。
そして、このようなポイントを意識して自分のお肌の肌質と相性の良い美白化粧品を選んで使い続ければ、乾燥肌や敏感肌の人であっても、美白ケアの効果を引き出すことは、決して無理ではありません。